2017年12月6日水曜日

オイカワ釣りのお供に

off craftネットストア にオイカワ ランディングネットを掲載しました。三種類の木種からお選び頂けます。数量は各1個です。








 まずはトチ。全体には白みですが、グリップ下部に面白い杢が入っています。グリップはかなり薄くしましたので、全体に平らに感じます。






 こちらはカリン。瘤杢が入ってるのでロゴプレートは左に寄せてあります。トチよりもグリップ下部が長めです。







 こちらはケヤキ。街中にある「ケヤキ並木」と呼ばれる場所に並んでいる木です。フレームは他の2本の間に挟んだパドックを内と外に貼りました。赤い木ですので目を引きますね。

ご注文いただければ直ぐに発送できますよ。

2017年12月5日火曜日

ハンドクラフト展

12月3日(日)昭島モリパーク アウトドアヴィレッジにて開催された「第8回ハンドクラフト展」に出展いたしました。足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。

展示してあったランディングネットはこちらのネットショップにて販売いたしております。基本はご希望を聞いてからのオーダーになります。お問い合わせはどのような方法で構いません。よろしくお願いいたします。


当日は朝から大行列!元宮沢湖組のイーナンバープロダクツの榎本さん、factory-bの石井さんと並びのブース。会場時間になると1分くらいのインターバルをおいて20名ずつお客様が入りお目当のブースに並びます。元宮沢湖組には...。寂しいので自分で並んでみたり。
お目当のお買い物が終わった頃、やっとお客様がいらしてくださいました。ルアーがメインのイベントでしたので大きめのランディングネットをお探しの方が多かったですね。「作ってないのですか?」と聞かれましたが、自分が必要とする釣りをしていないのでお断りしました。使ってないものを作って売るということは怖くてできません。
ご自分で作られている方もいらしてくださり、質問を受けることもありました。「わかる!そこですよね〜、悩みますよね」という話をして、時間がある時にでも遊びに来てくださいと名刺を渡すことも。
お客様が減り始めた頃、竹内洋岳さんが来場!展示させていただいたmizo 彗星とランディングネットの話しから山の話も少しして、あとは釣りとスキーの話。そんな時、「竹内さんですか?」と声をかけられサインや写真に応じてました。偉大な登山家ですが、仲間内では釣り好きな友人という感じでいるので「あ、そうだよね」と改めて感じます。帰りがけに「滑り始めは連絡ください!抜け駆けしないで!」(笑。抜け滑りしたらアイスアックスの彗星で頭をかち割られそうです。

売り上げは...という感じでしたが、楽しい時間を過ごすことができたので満足。帰りは榎本さんと遊びに来てくれたoff craftアンバサダーのサヤさん、妻と一緒に高幡不動脇にある「cafe nero」へ。
当日はフライタイイングスクールの日でしたので、少し参加し2本ほど巻いてみました。他の人が巻いてる姿を見るのあまりないので新鮮。どうも私はかなり珍しいタイイングをしてることが判明。動画がneroのInstagramにアップされていました。
cafe neroはすごく居心地が良くて閉店時間を過ぎても長居してしまいました。オーナーに頼み込んでoff craft展示即売会を開催したいなと思いました。もし、もしですよ、開催できることが決まりましたら皆さんいらしてください。もしですよ。

2017年11月17日金曜日

オイカワも、もちろん楽しいのです

ここ数日で気温も下がり冬に向かってますね。雪の便りも聞こえ、そろそろスキー板にワックスを入れようかなと考え始めているところです。
11月いっぱいはオイカワ釣りということで休みのたびに出かけています。そこで使う毛鉤のサイズは#20〜22。老眼が進み、手が震えるものにとって、このサイズは拷問でしかありません。愛用のダイナキング バラクーダではクランプするのも面倒で何本か飛ばして紛失しております。かといってミッジジョーは$69、日本国内では10000円ほど、小さなバイスに手が届きそうな価格です。竿からランディングネットまで作っておきながら「そこまでは...」という感じ。

 この前の月曜日は禁漁になってから竿をお渡しした女性がお休みということで、一緒にオイカワ釣りに。
夏に友人に誘われ釣りに出かけ、すっかりハマってしまった感じです。お父さんもフライフィッシャーなので一緒に練習をしてるとか。当日も少しアドバイスしたらキャストも安定していました。
ですが、今までに一匹も釣ってません。さぁ、釣れるでしょうか。
キャストを繰り返しドライに出たオイカワをかけますが初心者にありがちな大慌ての万歳でテンション抜け。一匹目はサヨウナラ。次も万歳してしまいましたが、どうにかラインを手繰ってキャッチ!嬉しい一匹となりました。傍で眺めながら大笑い。やっぱり釣りは楽しいのです。その後も万歳でバレたと思ったらラインが走ってるので「ついてるよ」と言った途端に大慌て。やっぱり楽しい。釣りはこうでなきゃ。十分楽しませてもらいました。

 12月3日に昭島モリパーク アウトドアヴィレッジにて行われる第8回ハンドクラフト展
にoff craft出展いたします。当日は完成品が10本ほど。切り出したグリップも10本ほど。写真のオイカワネットも数本展示販売する予定です。
釣りするには寒いなぁ、滑りに行くには雪がまだ少ないしと思われる方、ぜひ遊びに来てください。釣りの話はもちろん、雪遊びの話もしましょう!お待ちしております!


2017年10月27日金曜日

少しだけペースアップ

12月3日(日)昭島モリパーク アウトドアヴィレッジで開催される第8回ハンドクラフト展への出展が決まり、幾分ペースを上げて作業中。と言ってもノロノロですが。
展示予定はストレート、カーブが10本ほど、オイカワネットを数本、展示&即売品です。

写真はこれから製作予定のグリップ。手前の上に載ってるは黒柿です。手持ちの黒柿も、これで最後になりました。気になる方はご連絡ください。
一番奥にあるのはコラボレーション用です。近々お知らせできると思います。

2017年9月28日木曜日

今期最終です

 多くの地域が今月末で禁漁。秩父もそうなので最後の月曜に出かけてみました。
以前からご一緒したいと思っていたオカベさんを誘っての釣行。オカベさんとは友人を介して知り合い、雑誌のスタイリングにランディングネットをお貸し、それ切っ掛けでオーダーを頂きました。実際にお会いしたのは初めてだったのですが、そんな感じは全くせず、入渓ポイントまでの長いアプローチも会話が途切れることはありませんでした。
 「まだまだ初心者」と聞いていたのですが、キャストも上手くテンポよく釣り上がります。反応はあるのですが小さい。毛鉤は前夜の自販機で沢山見かけたカメムシから#8のイレジスティブルなので食い切れないようです。そんな感じで空合わせを繰り返していると岩陰に入って見えなくなった毛鉤がなかなか現れません。「もしかして」と軽く合わせると魚信が。しかしこのサイズでした。こんな小さいのに丸呑みしてやんの、もう笑うしかありません。

 短い区間で二つに分かれた流れをお互いに釣ってると竿が曲がります。ランディングネットに納めてオカベさんの方を見ると、同じく竿が曲がっています。まさかのダブルヒット。ウヒャウヒャ笑いながらカメラに収めました。
終始、この調子で笑いっぱなし。
出る!のらない、ウヒャヒャヒャ!
かける!バラす、ウヒャヒャヒャ!
幼い頃のザリガニ釣りを思い出しました。

途中からパタッと反応が悪くなったので谿を降り、小さな支流に入ることに。本当に小さな流れ。魚の居場所が決まっているので狙って釣っていきます。オカベさんが一等地前で構えていたので上に上がり振り返ると竿を曲げてるじゃないですか。急いで下ると26cmの綺麗なイワナでした。もう目尻下がりまくり。こちらまで嬉しくなります。
写真を撮って竿を置いた場所に戻り、目の前のポイントにキャスト10秒ほど浮かべて置いたら勢いよく出てくれました。なのに水面直下の反転でフックオフ。橙のお腹を見せ消えていきました。サイズはオカベさんが釣ったのと同じくらいだったかな。その後、反応が全くなくなったので納竿となりました。

いままで、ほとんどの釣行が単独だったのですが、今年は色々な方とご一緒できました。そして最後にオカベさん。喋りまくり、笑いまくりのホントに楽しい釣りでした。翌日の喉の痛みは足の筋肉痛を超えていましたが。
渓流は禁漁となりますが、雪が降るまではオイカワ、スモールマウスバスなどを釣って過ごそうと思います。それらの道具などもご紹介できればと思っております。

2017年9月15日金曜日

網色について

off craftではカスタムメイドのランディングネットを作っております。
オーダーを頂いた方が最後に悩まれるのは網の色
「何色あるんですか?」
と聞かれることが多いのですが、現状では決められた色はありません。ご希望に近い色に染めてから編み始める形をとっております。
最初から色を決めてオーダーされる方もいらっしゃいますが、多くの方はフレームに最初の塗装が入ってから決めて頂いております。
最初に言われていた色から全く違う色にされる方もいらっしゃいます。

 今まで編んで余った糸が補修用として保管してあります。まずは希望の色をお聞きしてから似たような色を選び、枠内に置いた写真をお送りします。その中から「もう少し暗く、明るく、濃く、薄く」など、それに合わせて染めます。一発で決まればいいのですが、数度のやり直しをすることも。
染めた糸が乾くと若干薄く白っぽい仕上がりになりますので、それも考慮してください。魚を入れて写真を撮る時には濡れ色に、釣れる前の背中に下がってる状態は乾いた色です。あまり釣れない方は乾いた色で...余計な御世話でした。



「編んでから染めるんでしょ」
と聞かれることも多いのですが、その方法はやっておりません。確かに後染めの方が、時間がある時に編んでおけるので効率が良いです。ですが、編み目(結び目)の中は染まらずに白いまま。濡れると糸が縮む為に染まっていない部分が出てきてしまうのです。大きな魚の時には目立たないのですが、小さな魚では...

生成りのような色も可能です。染めないものは本当に真っ白なので淡い色で染めています。

 染料はDYLON、RITなどを使っております。
「自然染料ではないのですか?」と聞かれます。糸がナイロンなので自然染料では染まりが悪く、色を出すのが大変な為に使っておりません。それと自然染料には毒性が高いものもあり、それらの処分問題もあります。

何を手に入れるのにも色はかなり悩みますね。でも、それが楽しい時間。街中で見かけるものが気になったりするものです。そんな写真を撮って送って頂いても構いません。釣りと一緒で楽しみましょう。

2017年9月13日水曜日

釣りは楽しい

 9月に入った途端に誰かがスイッチを切り替えたかのように秋模様になりました。そろそろ魚たちも遡り始めるだろうと、ちょっと深い谿に向かいます。

入ってすぐに滝が連続するので今まで入ったことがありませんでしたが、手前から高巻いて尾根上に出てみることに。「ヒーヒー」言いながら上がると下の方にピンクテープが。どうやらここまで上がらなくても巻けたようです。数個の滝をパスして入渓。目の前にはいきなり良いポイント。岩陰に隠れながら釣りの準備を始めます。

 先週は大きな毛鉤に反応が悪かったので、前日に巻いた#12エルクヘア・カディスを結びます。上の段から落ちた水が泡を含み、それが消える辺りの岩脇に一投目を入れようと決めラインを出します。1mほど脇の水面ギリギリに垂れ下がった枝が嫌な感じでしたがキャストには影響ない位置でしたので投げ込みました。50cmほど流すと小さな飛沫。竿を立てラインを手繰るとJP ROSS MUIRがバットから絞り込まれます。その瞬間、気にしていた枝が揺れました。
「あ、絡んでる。だからこんなに重いんだ」
竿を右に倒して絡みを取ろうと試みますが、そこを支点にして水中に刺さるラインが左右に走ります。右に大きく走った瞬間、ラインが外れました。すると今まで以上に竿が曲がります。
「あ、でかい」
なのに以外と冷静で、竿のしなり具合を見たり、ランディングネットの位置を確認したりしてました。こちらからも魚に近づきながらランディングネットを抜き、小さな溜まりで網を濡らしランディング。
「やった!」
と言っていたと思います。そのまま水に着けシャッターを切りますがエラに水を通した状態で撮るのは難しいですね。しかも震えていたのが手振れが酷い(笑。サイズはメジャーの類を持たないのでわかりません。長さよりも驚いたのが太さです。よく、ここまで育ったもんです。魚体には細かい傷が走っています。ここまで遡ってついたものでしょう。数回シャッターを切りリリースしました。

 「もう帰ろうかな」
なんて思いましたが、せっかく入ったから先に進みます。ここって場所には必ず魚がいます。盛夏の頃とは違ってユッタリと浮上して毛鉤をくわえます。独りなのにウヒャウヒャ笑いながらランディング。楽しい、釣りはやっぱり楽しい。難しいことを考えず魚に合わせて釣りをするのは楽しいものです。

いつもですと同行のムラカミくんから
「また、そんな子場所を」
と言われるほど細かいところを釣ってるのですが、今日は大きめなポイントだけを打って進みます。それは竿を納めてからが長いから。

早めに谿からトラバーズ道に出て本流に降り、少し遡って脱渓 というルート。トラバース道の崩落個所が多く肝を冷やし、本流に降り立つ「ムラカミ新道」の尾根を早めに降りてしまい、違う支流の滝上に出るという失態で予想より遅くなりましたが無事、明るいうちに脱渓。

今月いっぱいで秩父も禁漁に。あと1回くらい行けそうです。その時には落ち葉も増えてることでしょう。なんとなく寂しく感じますが、釣りは楽しいです。